ベトナムで外国人向け「事前入国オンライン申告制度」試験運用開始 タンソンニャット・ノイバイ両空港が対象

出典

本記事は、トリファ「ベトナムビザ最新ガイド|45日間免除の条件とe-Visaの取り方」(trifa.co)、および「【2026年最新】ベトナム入国時の注意点について【弁護士事務所解説】」(cast-vietnam.com)を参照して作成しています。

要約

ベトナムで、外国人入国者を対象とした新しいオンライン事前申告制度「Pre-Arrival Information Submission」の試験運用が始まっている。2026年4月15日からホーチミン・タンソンニャット国際空港、2026年6月10日からハノイ・ノイバイ国際空港で、外国人入国時のオンライン事前申告登録制度が試験運用されている。

在ベトナム日本国大使館の情報によると、この制度は現時点では任意の登録であり、出発3日前から専用サイトで申告し、発行されたQRコードを入国審査時に提示する流れが推奨されているという。料金については無料で、クレジットカード情報の入力は不要とされており、旅行者にとって金銭的な負担は生じない仕組みになっている。

ベトナムは近年、外国人旅行者の受け入れ環境整備を積極的に進めている国のひとつだ。ノービザ滞在期間は15日から45日に延長され、E-Visaも30日から90日に延長・複数回入国対応となったという経緯があり、今回の事前申告制度もこうした入国手続き簡素化・迅速化の流れの一環と位置づけられる。

考察

今回の制度は、名称の通り「入国前に情報を提出しておくことで、空港での審査を円滑にする」ことを目的としているとみられる。タイのTDACやスリランカのETAなど、近年アジア各国で同様の事前オンライン申告・認証の仕組みが広がっており、ベトナムもこの流れに追随した形といえる。

現時点では対象空港がタンソンニャットとノイバイの2空港に限定され、登録も任意とされている点は、いきなり厳格な義務化に踏み切るのではなく、まずは試験的に運用しながら課題を洗い出す段階的なアプローチとみられる。今後、ダナン国際空港など他の主要空港への拡大や、任意から義務化への移行が行われる可能性は十分に考えられる。

一方で、ベトナムでは同時期にパスポート発給体制の変更など出入国関連の手続き変更が相次いでおり、渡航者側が最新情報を追いきれずに混乱するリスクもある。公式サイト以外の代行業者が紛らわしい有料サービスを提供するケースも過去に他国で見られており、情報源の見極めが重要になってくるだろう。

日本人への影響

現状は任意登録で無料対象は2空港のみ・混乱の心配は少ない将来的な義務化・対象拡大の可能性非公式な有料代行サイトへの注意

日本からベトナムへ旅行する場合、現時点では45日以内の滞在であればビザ免除で入国可能な状況に変わりはなく、今回の事前申告制度も義務ではないため、今すぐ何か手続きを強制されるわけではない。タンソンニャットやノイバイを利用する場合に、余裕があれば試しに登録しておくと、入国審査がスムーズになる可能性がある程度と捉えておけば安心だ。

ただし、任意制度は往々にして将来的に義務化されるケースが多く、ベトナム以外の国でも同様の事前オンライン申告が段階的に必須化されてきた例は少なくない。今後、対象空港の拡大や登録の義務化が発表される可能性があるため、渡航前には在ベトナム日本国大使館や旅行会社の最新情報を確認する習慣をつけておきたい。

また、新しい制度が始まると、それに便乗して不必要に高額な手数料を請求する非公式な代行サイトが出現することもある。公式サイトは無料でクレジットカード情報の入力も不要とされているため、登録の際は必ず公式URLであることを確認し、不審なサイトでの入力は避けるよう注意したい。

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