ラスベガスは家族旅行に向いているのか
ラスベガスと聞くとカジノの街というイメージが強いが、実際にはショーやアトラクションが集まるエンターテインメントシティで、家族旅行の行き先としても選ばれている。ただしカジノ中心の街だけに、家族で訪れる場合は事前に知っておきたいポイントがいくつかある。ここでは、初めて家族でラスベガスを訪れる人向けに、街の性質と実用的な注意点をまとめた。
大人向けの街であることを踏まえて計画する
まず押さえておきたいのは、ラスベガスは基本的に大人向けのエンターテインメントを軸にした街だということだ。カジノフロアの多くは21歳未満の立ち入りが制限されており、ショーの中にも成人向けの内容のものがある。家族旅行として楽しむには、子供も参加できるアトラクションやショーをあらかじめ選んで予定に組み込む必要がある。ホテルによってはファミリー向けの屋内遊園地やアーケードを併設しているところもあり、こうした施設を事前にチェックしておくと、大人も子供も無理なく楽しめる旅程になる。
無料で楽しめるストリップ地区のスポット
ストリップ地区(ラスベガス大通り)沿いには、無料で見学できるスポットも多い。ベラージオホテル前の噴水ショーは代表的なもので、音楽に合わせて水が舞い上がる様子を無料で鑑賞でき、家族連れにも人気がある。街を歩くだけでも、各ホテルが趣向を凝らした外観やインテリアを楽しめるため、カジノをしない家族連れでも十分に街の雰囲気を味わえる。
気候の寒暖差に注意
気候については、砂漠気候特有の寒暖差の大きさに注意しておきたい。夏は日中の気温が40度を超えることも珍しくなく、強い日差しの中での長時間の屋外観光は体力を消耗しやすい。一方で冬は日中こそ穏やかだが、朝晩は冷え込むことがあり、「年中温暖」というイメージだけで薄着で行くと痛い目を見る。訪れる時期に応じて、日焼け対策と防寒対策の両方を用意しておくのが安心だ。
治安について
治安の面では、ストリップ地区の主要な通り沿いは観光客も多く、常識的な注意をしていれば過度に心配する必要はない。ただし大通りから外れたエリアや人通りの少ない場所、深夜帯の一人歩きなどは避けた方がよく、これは他の大都市を旅行する際の基本的な注意と変わらない。子供連れの場合は特に、はぐれた際の待ち合わせ場所をあらかじめ決めておくと安心感が増す。
アクセスとホテル選び
アクセスの面では、日本からの直行便は限られており、多くの場合はロサンゼルスやサンフランシスコなど西海岸の都市を経由することになる。乗り継ぎを含めるとトータルの移動時間が長くなりやすいため、子供の年齢や体力を考慮したスケジュールを組んでおきたい。ロサンゼルス旅行と組み合わせて、西海岸周遊の一部としてラスベガスに立ち寄るプランも人気がある。
宿泊するホテル選びも、家族旅行の満足度を左右する要素になる。ストリップ沿いの大型リゾートホテルはプールが充実しているところが多く、カジノ以外の時間も館内でゆったり過ごせる。子連れの場合は、カジノフロアを通らずに客室やプールへ行けるかどうかも、ホテル選びの際に確認しておくとよいポイントだ。
グランドキャニオンとのセット観光
ラスベガスを拠点にする家族旅行では、グランドキャニオンへの日帰りツアーを組み合わせるプランも定番になっている。ラスベガスからグランドキャニオンまでは車で数時間かかるため、現地発着のバスツアーや小型飛行機ツアーを利用するのが一般的だ。壮大な自然を家族で体感できる貴重な機会になるので、ラスベガス滞在中に1日を確保しておく価値がある。
食事とホテル内の過ごし方
ラスベガスのホテルには、種類豊富な料理を楽しめるビュッフェが多く、好き嫌いの多い子供連れでも食事に困りにくいのが利点だ。値段はホテルのグレードによって幅があるため、宿泊先や周辺ホテルのビュッフェ情報を事前に調べておくと選びやすい。また、ストリップ沿いのホテル間は無料のトラムやモノレールで移動できる区間もあり、暑い時期の徒歩移動を避けたいときに活用できる。
海外に住んでいると、街全体がエンターテインメント目的で設計された場所というのは意外と珍しいと感じる。ラスベガスは良くも悪くも「非日常」を前面に押し出した街なので、子供にとっても普段の生活では見られない光景の連続になるはずだ。そのギャップも含めて楽しめると、ラスベガスの家族旅行はより印象深いものになる。
まとめ
ラスベガスは大人向けの娯楽が中心の街ではあるものの、無料で楽しめるスポットやファミリー向け設備を選んで組み合わせれば、家族旅行の行き先としても十分に楽しめる。気候の寒暖差と大人向けコンテンツの多さを踏まえて事前に計画しておくことが、満足度の高い旅行につながる。出発前に「今回はどこまでを大人向け、どこからを家族向けにするか」を家族内で軽く共有しておくだけでも、現地での予定の組みやすさがかなり変わってくる。ちょっとした準備の差が、当日の満足度に直結する。

