青く輝くアドリア海と中世の石畳が織りなす絶景の国、クロアチア。「アドリア海の真珠」と称されるドブロヴニクをはじめ、プリトヴィツェ湖群国立公園など、息をのむ絶景が待ち受けています。この記事では、基本情報から定番観光スポット、費用の目安、移動手段の注意点まで、旅行初心者でも安心して楽しめるクロアチア旅行の情報をまとめました。
クロアチアってどんな国?基本情報をおさらい
クロアチアは、ヨーロッパの南東部、バルカン半島の西側に位置する国です。アドリア海に面した長い海岸線を持ち、その長さはおよそ1,800kmにおよびます。さらに1,000以上もの島々が点在しており、その美しい景観はヨーロッパの中でも屈指のものとして世界中の旅行者を魅了しています。
首都はザグレブで、人口は約400万人。公用語はクロアチア語ですが、観光地では英語がほぼ通じるため、英語が少し話せれば初心者でも安心して旅ができます。通貨は2023年1月にユーロ(€)へ移行したため、他のユーロ圏諸国と合わせて旅行しやすくなりました。日本からの直行便はないため、ドーハやドバイ、フランクフルトなどを経由して片道およそ15〜18時間で到着するのが一般的です。
気候は地域によって異なり、海岸沿いは地中海性気候で夏(6〜8月)は晴天が続く観光のベストシーズンです。一方、内陸のザグレブは大陸性気候で四季の変化がはっきりしています。ハイシーズンの混雑を避けたい場合は、気候も安定しやすい5月や9月に訪れるのがおすすめです。
絶対に外せない!クロアチアの観光スポット
ドブロヴニク:「アドリア海の真珠」と呼ばれる世界遺産の城塞都市
クロアチア旅行のハイライトといえば、やはりドブロヴニクです。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの城塞都市は、オレンジ色の屋根と真っ白な石畳の旧市街が完璧に保存されており、まるで中世の絵本の中に迷い込んだような感覚を覚えます。人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地としても知られ、世界中のファンが訪れる場所でもあります。
旧市街を囲む城壁(スラジ城壁)を歩くと、アドリア海の青と旧市街の赤い屋根が織りなすパノラマビューが楽しめます。城壁の全長は約1,940mで、所要時間は約1〜2時間です。入場料はシーズンによって変動し、3〜10月の観光シーズンは大人40ユーロ前後、11〜2月の閑散期は15ユーロ前後まで下がります(価格は変動するため渡航前に公式サイトで確認しておくと安心です)。早朝6〜8時頃に訪れると観光客が少なく、ゆったりと絶景を独占できます。
プリトヴィツェ湖群国立公園:エメラルドグリーンの湖と滝の絶景
クロアチア内陸部に位置するプリトヴィツェ湖群国立公園は、16の湖と90以上の滝が連なる、幻想的な絶景スポットです。こちらもユネスコ世界遺産に登録されており、石灰岩と苔が生み出す独特のエメラルドグリーンの水の色は、一度見たら忘れられません。入場料もシーズンによって変わり、繁忙期の6〜9月は大人40ユーロ前後、4〜5月・10月は23ユーロ前後、閑散期の11〜3月は10ユーロ前後が目安です。繁忙期は現地窓口でチケットが完売していることも多いため、公式サイトでの事前予約がおすすめです。
公園内は整備されたボードウォークを歩いて回るスタイルで、初心者でも安心です。短いコース(約2〜3時間)から長いコース(約4〜6時間)まで選べるので、体力や時間に合わせてプランを立てられます。ザグレブから車でおよそ2時間、バスでもアクセスできます。
スプリット:ローマ皇帝の宮殿が残る港町
クロアチア第2の都市スプリットは、およそ1,700年前にローマ皇帝ディオクレティアヌスが建てた宮殿跡が旧市街の核となっているユニークな都市です。宮殿の中に現在も人々が暮らしており、レストランやカフェ、ショップが軒を連ねる活気ある場所になっています。宮殿跡の敷地内は自由に散策でき、歴史と現代が混在する独特の雰囲気は他ではなかなか味わえません。ドブロヴニクへの中継地点としても訪れやすく、島へのフェリーが出る拠点としても人気です。
ドブロヴニクとスプリット間はバスでおよそ4〜4.5時間で移動できます。バスは本数も多く、予約サイト「FlixBus」や「GetByBus」を使えばオンラインで座席を確保しやすいので活用してみてください。
クロアチア旅行の予算と費用の目安
クロアチアはヨーロッパの中では比較的リーズナブルな旅行先として知られています。ただし、人気観光地のドブロヴニクは他の都市より物価が高めなので注意が必要です。宿泊費はホステルのドミトリーなら1泊15〜25ユーロ、中級ホテルは1泊60〜100ユーロ程度が目安ですが、夏のピーク時は1.5〜2倍になることもあるため、早めの予約が節約の鍵になります。食費は地元のカフェやレストランでの食事が1食10〜20ユーロ程度で、海沿いのレストランはやや高めですが、地元の市場や小さなベーカリーを活用すると節約できます。名物の「パシュティツァーダ(牛肉の煮込み)」や新鮮な魚介料理はぜひ試してみてください。
交通費はバスや船を使った移動が主流で、ザグレブ〜スプリット間のバスはおよそ15〜20ユーロ、スプリット〜ドブロヴニク間はおよそ12〜18ユーロが目安です。総じて、7泊8日の旅行で航空券を除いた現地費用は、節約タイプでおよそ600〜900ユーロ(10〜15万円程度)、標準的な旅行ならおよそ1,000〜1,500ユーロ(16〜25万円程度)が目安になります。
旅行時期と移動の注意点
7〜8月のハイシーズンは観光客が非常に多く、ドブロヴニクの旧市街は混雑がピークになります。宿泊施設や人気ツアーは数か月前から予約が埋まることも珍しくないため、日程が決まったら早めに予約を進めておくと安心です。都市間の移動はバスが主流ですが、夏場は道路や港も混み合うため、乗り継ぎには余裕を持ったスケジュールを組んでおくとトラブルを避けやすくなります。
まとめ
クロアチアは、ドブロヴニクの城塞都市、プリトヴィツェの絶景、スプリットの歴史的な港町と、一度の旅行で多彩な景色を楽しめる国です。観光スポットの入場料はシーズンによって大きく変わるため、渡航前に公式サイトで最新価格を確認しておくとよいでしょう。ハイシーズンの混雑を避けたい場合は5月や9月を狙いつつ、都市間の移動には余裕を持った計画を立てて、クロアチア旅行を楽しんでください。

