「一生に一度は行きたい」と世界中の旅人が憧れるペルーのマチュピチュ。「遠そう」「準備が大変そう」と感じて躊躇している人も多いのではないでしょうか。この記事では、旅行初心者でもスムーズにマチュピチュを訪れられるよう、アクセス方法から現地の観光情報、費用の目安まで解説します。
マチュピチュってどんな場所?基本情報をおさらい
マチュピチュは、南米ペルーのアンデス山脈の標高約2,430mに位置する、インカ帝国時代の古代遺跡です。1983年にはユネスコの世界遺産に登録され、現在も「世界の七不思議」の一つとして数えられています。切り立った山々の稜線にそびえる石造りの建築物と、眼下に広がる雲海の絶景は、まさに「天空の城」と呼ぶにふさわしい存在感を放っています。
マチュピチュが作られたのは15世紀ごろとされており、なぜこれほど険しい山の上に都市が築かれたのか、今もなお詳しいことはわかっていません。その謎めいた歴史も、世界中の旅人を引きつける魅力のひとつです。マチュピチュは「老いた峰」を意味するケチュア語で、隣にそびえる「ワイナピチュ山(若い峰)」と対になっています。遺跡内から見るワイナピチュ山は絶好の撮影スポットです。
日本からマチュピチュへの行き方
ステップ1:日本からペルーの首都・リマへ飛ぶ
まず、日本(成田または羽田)からペルーの首都リマ(ホルヘ・チャベス国際空港)へ向かいます。直行便はないため、アメリカのロサンゼルスやヒューストン、またはメキシコシティなどを経由するのが一般的です。所要時間は乗り継ぎを含めておよそ20〜24時間、料金は時期にもよりますが往復で15万〜25万円程度が目安です。アメリカン航空・ユナイテッド航空・ラタム航空などが主に利用されています。
ステップ2:リマからクスコへ国内線で移動
リマに到着したら、マチュピチュの玄関口となる「クスコ」へ国内線で向かいます。飛行時間はおよそ1時間15分で、ラタム航空やスカイペルー航空などが就航しており、料金は片道5,000〜15,000円程度が目安です。クスコはかつてインカ帝国の首都だった歴史ある街で、それ自体も世界遺産に登録されています。クスコの標高は約3,400mと非常に高く、到着直後に頭痛・吐き気・息切れなどの高山病症状が出ることがあるため、到着後は1〜2日かけてゆっくり体を慣らすようにしましょう。コカ茶(コカ葉のお茶)は現地で気軽に飲める高山病対策として知られています。
ステップ3:クスコからアグアスカリエンテスへ列車で移動
クスコからは鉄道でマチュピチュの麓の町「アグアスカリエンテス(マチュピチュ・プエブロとも呼ばれる)」へ向かいます。利用できる鉄道会社は「ペルー・レイル」と「インカ・レイル」の2社で、所要時間はおよそ3〜4時間、料金は片道4,000〜8,000円程度が目安です。アグアスカリエンテスは標高約2,000mとクスコより低いため、体調も少し楽になります。車窓からのアンデスの絶景も旅の醍醐味のひとつなので、できれば昼間の便を選んで景色を楽しみながら移動するのがおすすめです。
ステップ4:アグアスカリエンテスからバスで遺跡入口へ
アグアスカリエンテスに着いたら、最後は路線バスに乗り換えてマチュピチュ遺跡の入口までおよそ25〜30分、往復料金は2,500円程度が目安です。体力に自信がある方は、徒歩(約1〜2時間)で登ることも可能です。
マチュピチュ遺跡の観光情報
入場チケットについて
マチュピチュの入場チケットは、事前のオンライン予約が必須です。公式サイト(machupicchu.gob.pe)から購入でき、料金は選ぶルート(サーキット)によって異なりますが、定番のクラシックルートで大人1名あたり152ソル前後(為替レートにもよりますが、日本円でおおよそ7,000円前後が目安)です。近年は遺跡内を自由に歩き回ることができなくなり、購入したチケットの種類に応じて決められた順路(サーキット)を一方通行でめぐる仕組みに変わっているため、初めて訪れる場合は主要な絶景ポイントを一通り回れる「クラシックルート」を選んでおくと安心です。入場者数は日ごとに制限されているため、特に繁忙期(6月〜9月)は数週間から数か月前にチケットが売り切れることもあり、旅程が決まったら早めに予約しておきましょう。
主な見どころ
サンゲート(太陽の門)はインカ道のゴール地点で、マチュピチュ全体を一望できる絶景ポイントです(入口から徒歩約1時間)。太陽の神殿は精巧に積まれた石組みが美しく、天文観測に使われていたとされる建物です。インティワタナは「太陽をつなぎとめる石」と呼ばれる日時計のような石柱で、インカの天文技術の高さが伝わります。遺跡を見下ろす山頂からの絶景が楽しめるワイナピチュ山は、1日あたりの入場者数が限られており、別途チケットの事前予約が必須です。
遺跡内の観光所要時間は、ゆっくり回って2〜4時間程度が目安です。朝早くに入場すると人が少なく、写真もゆっくり撮りやすいためおすすめです。標高が高く日差しも強いエリアのため、日焼け止め・帽子・雨具に加えて、動きやすく滑りにくい靴で訪れるようにしましょう。
まとめ
マチュピチュへの旅は、飛行機・鉄道・バスを乗り継ぐ数日がかりの行程になりますが、その分だけ現地で目にする景色には特別な達成感があります。入場チケットはルート制・人数制限つきの事前予約制になっているため、旅程が決まったら早めに公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。高山病対策と余裕のある移動計画を押さえて、憧れのマチュピチュ旅行を楽しんでください。

